Anthem(アンセム) の資産運用アプリで稼げるの?「third-pg」の正体は?
こんにちは、omochiです。
今回検証するのは Anthem(アンセム) です。
FXで0円を100万円にするアプリが人数・期間限定で配布されるという情報が入りました。
すでに100名を超える実践者が1000万円以上の資産を手に入れているのだそうですが、本当のところどうなのでしょうか。
引用元:Anthem(アンセム)
Anthem(アンセム) とは?
引用元:Anthem(アンセム)
Anthem(アンセム)は、FXの知識不要で0円を100万円にすることができるアプリで、コロナウイルスなどの世の中の情勢に一切左右されることなく安定的に稼ぐことができるとあります。
サポートも充実しているというこのアプリの販売価格は、通常198,000円のところ期間限定0円で、
- メールアドレス登録
- Anthem専用LINE@と友達登録
- Anthem(アンセム)をダウンロード
この3ステップだけで初心者でも簡単に自動的にお金が増やせるのだそうです。
引用元:Anthem(アンセム)
すでに100名を超える実践者が1000万円以上を手にしているとして運用実績が掲載されているのですが、銀行口座の残高とモザイクがかけられた取引履歴らしきものしかありません。
最低でも半年くらいの取引履歴でないと信用できる実績とは言えないです。
また、資産総額が記載されている3名の実践者はすべて写真素材が使われていることから、実在しないと思われます。
引用元:Anthem(アンセム)
そして、FXを始めるために口座開設や資金が必要なはずなのに一切説明がありません。
どうやって0円から100万円にすることができるのでしょうか?
Anthem(アンセム) に登録すると
メールアドレス入力後、続けて公式LINEも登録すると、Anthem(アンセム)とは無関係の案件を紹介してきます。
その後もメッセージが送られてきますが、Anthem(アンセム)というアプリは配布される様子はありません。
このオファーは「third-pg.jp」によるオプトインアフィリエイトのリスト取りが目的です。
オプトインアフィリエイトとは?
広告主の依頼でアフィリエイターが「毎日〇〇万円稼げる」といった無料オファーを紹介し、皆さんがメールアドレスを登録するとアフィリエイターに紹介料が入るというもので、その紹介料は登録1件につき200円~3000円位になります。
広告主は集めたメールアドレスに対して高額商材などを宣伝・販売することで、メールアドレス取得時にかかった費用(紹介料)を上回る利益を得ています。
アフィリエイターはメールアドレスを登録して欲しいがために、オファーの内容を吟味することなく紹介してきます。
実際、現在出回っている無料オファーは「簡単作業で月収100万円」「完全放置であなたの口座に毎日入金」といった誇大表現を使った詐欺的内容のものがほとんどです。
皆さんが登録しても稼げないどころか詐欺的被害にあう可能性がありますので、無料だからと安易に登録しないようにしましょう。
特定商取引法に基づく表記
特定商取引法(特商法)とは、消費者トラブルが生じやすい特定の取引を対象に、事業者が守るべきルールとクーリング・オフ等の消費者の利益を守るルールを定めた法律です。
有料の商材やサービスを販売するにあたり、販売者は主に
- 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
- 販売価格、送料、その他かかる費用
- 代金の支払い方法
- 支払い時期、商品の引渡時期
- 返品・返金などに関する規定
- 表現、及び商品に関する注意書き
- 個人情報の取り扱い
などの項目を記載する必要があります。
会社名や住所などを調べることで、実体の有無、過去の実績や口コミ・評判が分かります。
また、怪しい情報商材はランディングページと特商法とで記載内容が矛盾しているケースが多く見られますが、特商法の記載内容が優先されますので、ランディングページの「〇〇万円稼げる」「返金保証あり」といった謳い文句を鵜呑みにしないよう注意が必要です。
特商法がしっかり記載されているからといって稼げる保証があるわけではありませんが、記載の有無が信頼性を判断する材料となりますので確認することを強くおすすめします。
Anthem(アンセム) の特定商取引法に基づく表記は?
運営者名 | Anthem運営事務局 |
メールアドレス | info@third-pg.jp |
販売価格 | 0円(無料メルマガ配信) |
今回の無料オファーは他の副業を紹介するだけなので特商法の表記は必須ではありません。
しかし、運営元の実態がわからないというのは、登録した個人情報の取り扱いや紹介される副業の信頼性に不安を覚えることも事実ですので、特商法の表記があるほうが望ましいと考えます。
よって、今回のような特商法の表記に不足のあるオファーは信頼性が低いと考えられますので、安易にメールアドレスやLINEアカウントを登録するのは避けたほうが無難です。
「third-pg.jp」と「second-penguin.jp」の関係
Anthem(アンセム)は以前、当サイトで「second-penguin.jp」の無料オファーとして検証したものと全く同じ内容でした。
IPアドレスが両ドメインとも[183.90.228.14]であることからも、「second-penguin.jp」と「third-pg.jp」は同一人物(業者?)の可能性があると思われます。
「second-penguin.jp」は、実態不明の業者、あるいは個人がリスト取り目的の無料オファーを数多く手掛けていることで有名なドメインです。
ドメイン名をsecond-penguin(セカンドペンギン)にしているのは、情報商材の大手ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)「インフォトップ」を運営している株式会社ファーストペンギンの系列と思わせる意図があるのではと言われており、実際は無関係とされています。
「third-pg.jp」はファーストペンギン?
今回、別のドメインが同じオファーを出していたことから、それぞれのWhois情報を調べてみたのですが、驚いたことに「third-pg.jp」の登録者名が「株式会社ファーストペンギン」となっていました。
Domain Name SECOND-PENGUIN.JP 登録者名 学べる情報運営事務局 Registrant Manaberu Joho Unei Jimukyoku
Domain Name THIRD-PG.JP 登録者名 株式会社ファーストペンギン Registrant First Penguin Inc.
引用元:JPRS WHOIS|株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
「えっ? 無関係だと言われていたあのファーストペンギンが関わっているの?」
と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、Whois情報だけでは、インフォトップを運営する株式会社ファーストペンギンが関わっているかどうかは判断できません。
可能性としてあげられるのは、
- 登記されている同名企業が10社あり、そのうちの1社が関わっている
- 登録者名を偽っている(会社でないものが株式会社と名乗ることは会社法の禁止行為)
- インフォトップを運営する株式会社ファーストペンギンが関わっている
このいずれかですが、個人的には1か2のどちらかではないかと見ています。
「third-pg.jp」は怪しい業者
インフォトップを運営する株式会社ファーストペンギンと全くの無関係の業者だとすれば、「有名企業の系列と匂わせていた」ところから「社名をそのまま利用する」という一歩踏み込んだ、より悪質な行為のように感じます。
有名企業との関わりを匂わせるとリスト取りの効率が良いのでしょうか?
怪しい案件ばかり紹介していると、問題が表面化した際に面倒なことになりそうですが・・・
依然正体不明の怪しい業者ですので、「有名企業のオファーだからメールアドレスやLINEの登録をしても大丈夫」などと思わないようご注意ください。
Anthem(アンセム) の口コミや評判
リスト取り目的のオファーは多くの人に関心を持ってもらえるように作られた架空の内容となっています。
念のためにネット上を調べましたが、アプリの情報はなく、実践者の口コミや評判も見つかりませんでした。
まとめ
「third-pg.jp」が提供した今回の無料オファーはオプトインアフィリエイトのリスト取りが目的でした。
また、「third-pg.jp」は過去に多くのリスト取りを行っていた「second-penguin.jp」と同一人物(業者?)の可能性があることも判明しました。
過去のリスト取りと同様、アプリの存在は確認できず、利用者の口コミや評判も見当たりませんでした。
登録して稼ぐことができるのはオファーの提供元である「third-pg.jp」運営者だけです。
登録しただけでは費用が発生することはありませんが、大量に送られてくるオファーは稼げないものばかりでお金をだまし取るような悪質な案件も含まれているので、登録しないほうが無難です。
すでに登録してしまった場合はブロックすることをおすすめします。
したがって、わたしはこの「 Anthem(アンセム) 」をおすすめしません。