WorkRoom(ワークルーム) 0円で始める簡単スマホ副業が怪しい
こんにちは、omochiです。
今回検証したのは WorkRoom(ワークルーム) です。
簡単作業で稼げる在宅副業の決定版と謳うこの案件、結論からいいますとおすすめできません。
検証内容をお伝えしますので、登録を迷われている方は最後までご覧いただければと思います。
出典元:0円で始める簡単スマホ副業
特定商取引法に基づく表記
事業者名 | Various Work.Ltd |
運営責任者 | Stella Brown |
HP | https://workroom.site/ |
所在地 | 43/F, AIA TOWER, 183 ELECTRIC ROAD, NORTH POINT, HONG KONG |
電話番号 | +1(587)802-3747 |
info@workroom.site |
事業者のVarious Work.Ltdについて企業サイトや事業内容について調べてみましたが、運営実態がわかるような情報が見つかりませんでした。
また、所在地の「AIA TOWER」は香港のバーチャルオフィスで、電話番号の「+1」がアメリカかカナダの国際電話だと思われますので、トラブルの際に容易に連絡が取れないことが考えられます。
WorkRoom(ワークルーム) とは?
ランディンページ「0円で始める簡単スマホ副業」
出典元:0円で始める簡単スマホ副業
スマホの簡単作業で1日3万円を目指せるシンプル副業と紹介しています。
- 0円で即日開始可能
- 身分証明不要で安心安全
- 完全在宅OK
- 好きな日の好きな時間に1日5分~10分程度作業するだけ
- 無料サポート付き
という特徴から、副業初心者でも安心して参加できるとあります。
セミナー参加や強制行事は一切なく、投資係の副業ではないということですが、ビジネスの詳細についてわかるような情報が示されていません。
深掘りするため「0円スタートする」ボタンから「なお」というLINEアカウントを友だち追加します。
公式LINE「なお」
仕事内容については「配布資料の中からコピーするものを選び、指定サイトに貼り付けるだけ」とあり、報酬については「15分程度の作業で1~3万円、毎日作業すると1週間で14~20万円」になると説明があります。
ただ、メッセージを読み進めると「0円スタート」という触れ込みの案件は、実際にはマニュアル費用18,500円が必要であることが判明します。
先に入る報酬から費用を後払いすることから“初期費用がない=0円スタート”ということのようです。
セールスページ「WorkRoom(ワークルーム)」
ランディンページ下部にある「特定商取引法に基づく表記」の“HP”という項目に記載されているURLから、セールスページ「WorkRoom(ワークルーム)」を確認することができます。
出典元:「0円で始める簡単スマホ副業」特定商取引法に基づく表記
出典元:WorkRoom(ワークルーム)
WorkRoom(ワークルーム)の特徴は
- 完全オンラインで稼ぎながら学ぶ
- 作業時間は1日30分からOK
- 日給平均3万円以上、最大月3回まで受け取り可能
となっています。
出典元:WorkRoom(ワークルーム)
副業で稼ぐスキルを「稼ぎながら学ぶ」がコンセプトのWorkRoom(ワークルーム)は、解説マニュアルを通常価格39,800円のところWEB限定価格18,500円(税込)で提供するとなっていて、申し込みには氏名をはじめ電話番号やメールアドレス、LINEアカウント名の入力を求められます。
出典元:WorkRoom(ワークルーム)
WorkRoom(ワークルーム) の怪しい点
「0円スタート」で副業ができるといいながら有料販売へ誘導するWorkRoom(ワークルーム)には、他にも怪しい点が見られます。
ビジネスモデルが不明なままマニュアル販売
ランディングページ、LINEメッセージ、セールスページそれぞれでビジネスの概要について説明に違いがあります。
まずは、作業時間が1日5分だったのが、最終的には1日30分になったこと。
元々が数時間かかるものなら誤差の範囲ですが、短い作業時間だと5分と30分とでは作業内容に違いはあると思います。
そして、LINEメッセージで説明があったコピペ作業についてセールスページでは触れられておらず、セールスページの「完全オンラインで稼ぎながら学ぶ」についてLINEメッセージで触れられていません。
マニュアルを販売するのにわずかな情報ですらまともに提供できない時点で、本当に稼げるノウハウを持っているのかも疑わしいです。
プライバシーポリシーに別の案件名
ランディンページ「0円で始める簡単スマホ副業」のプライバシーポリシー前文“当社が提供する”の後に続くサービス名は、本来ならWorkRoom(ワークルーム)となるはずなのですが、なぜか「スワイプワーク」となっています。
出典元:https://bourbonplus.net/tokusho.php
出典元:スワイプワーク
スワイプワークは、2021年4月頃に株式会社PLATINUMが販売した悪質案件になります。
スワイプワークのプライバシーポリシーと見比べると、最後の窓口名とメールアドレス以外、まったく同じ内容であることがわかりました。
わかりやすい部分を画像にしてみました。
第4条と第5条の箇条書きや番号付きリストの付け方がおかしかったり、第6条まで読点を使用していたのが第7条からカンマに変わっていたり、画像にない部分では句点が抜けた箇所まで一緒なのです。
Various Work.Ltdがスワイプワークから無断でコピペしたのだとすれば、「リストの付け方がおかしいことに気付けない」という部分がプライバシーポリシーを軽視しているようで、「個人情報管理部」なんて大層な部署名でありながら「個人情報の取り扱いに対する意識が低い」ような印象を受けます。
ただ、今回のケースは無断コピペではなく“使い回し”の可能性もあります。
WorkRoom(ワークルーム)のVarious Work.Ltdとスワイプワークの株式会社PLATINUMはどちらも運営実態が掴めない業者なので、お互い繋がりがあるということも考えられるのです。
公式LINEの「なお」は架空の人物
公式LINE「なお」のアイコンで使用されている画像は写真素材で、写真モデルの女性と赤ちゃんは当然、本案件とは無関係です。
新米ママの「なお」は架空の人物になります。
出典元:赤ちゃんとお母さんの写真素材 [82763789] | PIXTA
高額バックエンドが控えている可能性
マニュアル(今回はテキストブック)の中身はアプリ等のアカウント登録手順や使用方法の説明といったビジネスノウハウと関係ないものの可能性が高く、マニュアルだけで稼ぐことはできないとして高額プランを勧めてくることが考えられます。
過去に検証した類似案件でもサポート内容ごとに数十万から200万円近いプランとさらに高額のプランが用意されていました。
プライバシーポリシーで触れた「スワイプワーク」という案件も、少額のマニュアル販売から高額プランへの誘導があり、「高額費用を支払ったのに全く稼げない」という被害者も出ているようです。
「スワイプワーク」と「WorkRoom(ワークルーム)」の業者の繋がりについて確たる証拠はありませんが、手口が似ていることから同様の被害に遭う可能性が考えられます。
まとめ
- 納得できるビジネスモデルや実績を示さずマニュアルを販売
- 会社情報に不審点があり運営実態が不明
- 公式LINEの人物は実在しない
- 高額バックエンドが控えている可能性あり
ビジネスの概要説明に食い違いがあったり、案件の案内人があたかも存在するかのように写真素材を使って偽装したり、プライバシーポリシーを軽視しているとも取れる不備があったりと怪しい点がいくつも見られ、信頼できる案件ではないように感じました。
したがって、わたしはこの「WorkRoom(ワークルーム)」をおすすめしません。